【SEO初級】キーワード選定以前の問題!SEOのキーワード選定は脳内連想ゲームの概念だ
世の中のSEOプレーヤーの話はテクニック論の話ばかりではないですか?
「キーワードはどう選べばいいのか?」「キーワードを選ぶためのツールはなんだ?」「キーワードの含め方はどうすればいい?」とか。
実のところ、これだけしか語れない程度のSEOプレーヤーは私はマーケターではないと思っている。
お願い!あとで叩かないでw
そもそもの話だが、キーワードの概念について触れるような人は少ないのではないだろうか?
今回、そこにズバッとメスを入れて、私なりの見解を述べていこうと思う。
コンテンツSEOについての概要はこちら⇒【SEO初級】コンテンツSEOとは?王道SEO施策を現役コンテンツマーケターがわかりやすく解説
キーワードとは記憶した情報を引き出すもの
そもそもだが、キーワードというものをあなたはしっかりと理解しているだろうか?
キーワードという単語を分解すると、「キー」+「ワード」の組み合わせだ。
このことからも語源は「key」+「Word」英語であることが分かる。日本語に訳すと「鍵」+「単語」だ。
ここまでは誰でもできる簡単な分解のお話である。しかし、ここで1つ疑問に思うべきことは「いったい、何のカギとなる単語」なのか?という部分だ。
ここで1つ例を出そう。「バナナ」という言葉から何を想像するだろうか?
恐らく、上記の画像のような「黄色で細長く、ちょっと曲がった甘い果物」を想像したのではないだろうか?
つまり、1つの単語から「視覚情報」「味覚情報」の2つの情報が記憶から引き出されたことになる。
言い換えれば、1つの鍵となる単語から記憶情報を引き出したことになる。
キーワードというのは、「記憶を引き出す」あるいは「情報を記憶する」ためにキーとなる単語のことを指している。
検索キーワードは脳内連想ゲームで成り立つ
さて、キーワードというのが記憶に直結するということは、「キーワードを考えるというのはユーザーの記憶を考えることと同義である」ということができる。
例に出したバナナは「黄色で細長く、ちょっと曲がった甘い果物」と表現をしたが、ここに含まれる単語を分解すると「黄色」「細長い」「曲がった」「甘い」「果物」の4つの単語を想起して映像化したものであるというのが分かるはずだ。
つまり、キーワードを中心に単語が連鎖的に思い浮かべられているということになる。
今回、バナナを例に挙げたのには理由があって、それは私と一緒に「マジカルバナナ」をやりましょうというお誘いをするためだ。笑
マジカルバナナとは、二人以上で遊ぶ事ができる連想ゲームである。
私がマジカルバナナとして連想した単語が以下の画像だ。
では、簡単に整理して、検索キーワードとして置き換えてみよう。
全部やるとキリがないのいくつか挙げると「バナナ ダイエット」「バナナ 調理法」「バナナ 品種」「バナナ 嫌い」のようにSEOで検索しそうなキーワードが浮かび上がってくる。
さあ、もうお分かりだろう。
検索キーワードというのは連想ゲームを整理したものであるということが。
キーワード選定はサイト内のカテゴライズである
キーワードの理解は進んだと思うが、「じゃあ、実務でどう活かすんだよ?」という話ではないだろうか?ここをちょっと深堀りしていく。
検索キーワードは「ビックキーワード」「ミドルキーワード」「ロングテールキーワード」なんて言われるが、結局のところ単語の組み合わせで意味を絞っているに過ぎない。
それをツールを使ってキーワード調査なんて言い方をしているが、あくまで一般的な人達がどんな脳内連想ゲームを繰り広げるかをデータで見ているだけという話だ。
この前提なくして、「キーワードの調査を行って記事を書けばいいんだ!」と作業を進めると間違いなく大した成果は得られない。
なぜなら、キーワード選定の本質は市場にある一般人の脳内を我々がわかりやすいように整理してあげる作業が必要だからだ。
それが、サイトにおけるキーワードのカテゴライズをする作業になる。
今回はこのように整理をしたが、このカテゴライズはあなたが作るサイトにおけるカテゴライズをすればいい。
例えば、効果・効能に朝食を入れたり、種類の中にフィリピン(産)を入れたりすれば良い。他にもダイエットというカテゴリーを作って、調理法や食物繊維などを入れても良いわけだ。
どのように整理するかは、あなたのサイトのコンセプトに基づいている。つまり、競合が強いとか検索ボリュームがどうかなんて話は正直どうでもいいのだ。
キーワード選定を誤る人はこのことが理解できていない。
重要なことだからまとめると、「キーワード選定は自身のサイトに必要なキーワードをカテゴライズしていく作業である」ということだ。
そもそもの理解がないから他のサイトと同じようなことしか書けないコタツ記事が量産される。
脳内連想ゲームが分かるとニーズを作れる
ここからめっちゃ大事な話をするからしっかりと読んで欲しいが、「マーケター」と「オペレーター」の明暗を分けるのは、はっきり言ってこの部分だ。
キーワードのカテゴライズができたら、次は「ユーザーはどの順番でキーワードの連想ゲームをするのか」を考える必要がある。
今回は「健康オタクのバナナマップ」みたいなサイトを想定して何を知りたいのかを想起してキーワードを配置していく。
サイトに必要なカテゴリーがなんとなく見えてきたから、そこからカテゴリーに分類できそうなキーワードを当てていく。
例えば、バナナ 品種だったら、「生食用」「調理用」「一覧」「産地」などをキーワードが分類できそうだ。みたいな感じだ。
実際には「キーワードマップ」といって先に機械的にキーワードを抽出して、そこから1個ずつ調べてカテゴリー分けをするが、根本的にはサイトに必要なものをピックアップするという行為を逆からやっているに過ぎない。
キーワードを選定するうえで、競合を考える必要はないのは導線上、サイトとユーザーに必要だからだ。
キーワードから想起された単語の集合体が文章
もう1つSEOキーワードに関して異議を述べるのであれば、文章中にSEOキーワードを散りばめないといけないという思考の人間だ。
実は、これをやるとユーザーに対して価値のあるコンテンツの提供は難しくなる。
そもそもの話だが、「文章はキーワードから想起される単語の集合体」だ。話の流れを作るうえで、SEOキーワードは取捨選択するものであって、マストというわけではない。
以下の画像をみれば分かるが、最後はこちらでキーワードを選択してゴールを決めている。ここまでの想定にはなかったキーワードたちだ。
つまり、文章中のSEOキーワードは記事におけるテーマ性に沿ったものを選択する必要があり、必ず入れないといけないわけではない。
むしろ、キーワードを選択をSEOキーワードの中から増やせば増やすほど、文章の独自性は失われていく。
SEOのキーワードを入れないといけないという形式的なものに捉われる結果、似たような内容のものしか書けなくなるのだ。
事実、私はいくつもコンテンツを作ってきたが、SEOキーワードをすべて含めないと上位を取れないということはなく、ユーザーにとって必要なものを入れれば問題はない。
SEOキーワードは別に1つの記事で満たす必要はなく、別の記事にしても良い。それを実現するためにテクニカルSEO領域があると言っても過言ではないわけだ。
SEOライティング上でいわれる結論ファーストは、「ユーザーが欲しいと思った情報を先に与えること」であり、記事に書くべきコンテンツの最終的な結論は、また別にあったほうがいい。
「記事にどこまでのキーワードを含めようか?」まで想像をしながらでなくてはキーワード選定は成り立たない。
Webマーケターならコンセプトに合ったSEOキーワードを選べ!
というわけで、今回はキーワード選定の考え方の部分を伝えてきたわけだが、最も重要なのはキーワードでユーザーが次に知りたいであろうニーズを想定するということだ。
検索行動というのは何かしらのきっかけが存在する。でなければ、検索と言う行動は起きない。そのきっかけから次のきっかけを作るまでが我々の仕事だ。
そして、この新たなきっかけを作るのは何も全員のものを本質的に叶える必要はない。全員の願いは最初の結論ファーストの部分で充分叶えている。
だから、「自分のサイトだから叶えられる対象にだけ」と、最終的には絞るのだ。
よくWebマーケティングというのは、色々な人に情報を届けられるからという理由で始める人が後を絶たないが、本当に重要なのは願いを叶えられる人に情報を届けて次のステップに進んでもらうということだ。
あなたはこのことを理解して、自分あるいは自社のサイトに「コンセプト」と「ターゲット(ペルソナ)」を作って、キーワードを選定することをおすすめする。
サイトのキーワードを洗うだけでなく、記事においてもキーワード選定を行う必要があることを忘れていはならない。