【マーケ初心者】Webマーケティングはやめとけ?理由を現役マーケターが徹底考察!
Webマーケティングは「やめとけという人」と「おすすめという人」の二極化しているように個人的には感じている。
ただ、Webマーケターを目指す人は結構リテラシーの高い方が多く、Yahoo!知恵袋ではコメントがほとんどなかった。
加えて、離職率は12%前後で、平均離職率の15%より低く、比較的安定している職業であることが伺える。
これらから想像できることとして「おすすめ」や「やめとけ」といった雑多な情報を的確に自身で昇華できる人しかWebマーケターになれていないではないだろうか?
これには思い当たる節があるので、そのことをベースにやめとけといわれている理由について考察していこうと思う。
Webマーケティングの基本的な話はこちら⇒【マーケ初心者】が理解すべきWebマーケティングの基礎とは?
Webマーケティングがやめとけといわれる理由
Webマーケティングがやめとけといわれる理由には、2つの側面があるというのが私の見解だ。
この2つの側面として挙げられるのが、「Webマーケティングの仕事内容」と「Webマーケティングの転職難易度」になる。
Webマーケティングの仕事内容
Webマーケティングの仕事内容は端的にいうと地味なことが原因となっている。
仕事内容に着目して、Webマーケティングがやめとけといわれる理由は以下にようなものが挙げられる。
「作業が多く地味」「答えがない」「評価されにくい」「年収は高くない」「責任が重い」「情報量が多い」「成果が求められる」「残業が多い」「マルチタスクが必要」「数字に強い必要がある」など。
実際にWebマーケティングの現場では地味な作業がめちゃくちゃ多く、なおかつ、その中に成果に直結するものがあるため、細かく泥臭い内容となる。
いわゆる、インフルエンサーのようなキラキラしたものに憧れてこの業界を目指す人にとっては夢をぶっ壊し、地獄へ突き落すようなものだ。
こういった背景からWebマーケターの仕事は決してホワイトカラーではなく、稼げる職業でもないことがやめておけといわれているのだろう。
Webマーケティングの転職難易度
他のサイトであまり言及しているものがなかったため、私の考察を多分に含むが、おそらくWebマーケティング職の転職難易度がやめとけの要因の1つである。
未経験歓迎のWebマーケティング職の募集は結構あって、一見すると転職しやすそうにに見える。
しかし、優秀な人なら転職できるが、平凡な人は通らない構造というのが実態だ。
かみ砕いていうなら、恋愛は簡単だよ!(イケメンに限る)みたいなもの。
つまり、転職の段階でかなりの人数がふるい落としに合って、優秀な人材しかいないのではないだろうか?
Webマーケティングやめとけというのを無理に押し付けることはないが「転職でおすすめはしないという求人側(特にエージェント)の意図が含まれている」ように思える。
これは実体験だが、マーケ職からマーケ職の転職の際に、転職エージェントはやたらめったら営業のような求人ばかりを勧めてきた。
結局、そのエージェントは切ったが、恐らく営業系の仕事は入社させやすいから勧めてきたというのがあからさまだった。
このような背景があり、Webマーケティングはやめとけといわれている要因の1つであると私は考えている。
巷でいわれているのが仕事の難易度、私の主張はプラス転職の難易度が含まれるというものだ。
Webマーケ職には優秀な人材しかいない説
では、Webマーケティング職は優秀な人材しか採用されていないのではないか?というのが、やめとけといわれる本当の理由であるというのが私の仮説だ。
このことを「Webマーケにおける優秀さ」と「情弱な人の行動」2つの観点から見ていく。
Webマーケにおける優秀さ
Webマーケティングの優秀さというのは扱う範囲に比例するというのが1つの側面として見て取ることができる。
マーケティングというのは、いってしまえば人の行動や思考を操る技術だ。
この技術を使って人を操る規模が大きくなるほど、難易度は格段に跳ね上がる。
狭い領域でのマーケティングのというのは実はそこまで難しくない。
ある程度、集客や販売の経験がある人であれば基礎的な学習と分析力ができればできるようになる。だから、アフィリエイトなんかは非常に人気が高い。
しかし、ある一定のレベルを超えるとそこからいきなり競争が激化することになる。
それが規模を拡大する難しさだ。個人で規模を拡大できる人は基本的に職業ではなく、会社を立てることの方が多い。
例えるなら、ちょっとしたマーケティングができる人を魔法使いとしよう。
ネット上で話題に上がるぐらいことができる人は魔導士。
市場に広く認知させることができる人は大魔術師。
日本中や世界を巻き込める人は大魔導士。といった具合だ。
魔法使いの世界では「魔法を使えない人物」もいるが、転職において落とされている人はこの「魔法を使えない人物」ということになる。
こういっては何だが、Webマーケティングにはセンスがあり、センスがない者は仕事に就けないといっても過言ではない。
このセンスを決定付けているものは、簡単にいえば知能指数。
つまり、優秀で色々な場所で活躍できる可能性があるが、Webマーケティング職をあえて選択している人しか仕事に就いていないことがなんとなく分かるはずだ。
情弱な人の行動
上記では優秀な人しかWebマーケターになっていないという観点から見てきたが、今度は情弱な人の行動原則に則って見ていこうと思う。
情弱とは情報弱者のこと。情報を入手したり、判断したり、活用するのが苦手な人を指すことが多い。情報リテラシーが低いなどといったりもする。
冒頭にも述べたが、「Webマーケティング やめとけ」とYahoo!知恵袋で調べると検索結果が一切出てこなかった。
職業で「やめとけ」と調べると大体しょうもない悩みが寄せられていることが多い。
以下は、営業とWebマーケティングの両方でやめとけというワードで検索した結果を比較したものだ。
否定をするわけではないが、私の感覚からすると、「どこの誰かもわからない人に自分の疑問を書いて答えを貰おうとする意味」が分からない。
特にYahoo!はヤフコメ民なんて呼ばれて、承認欲求を満たす為に批判的なことを書いている人もいるぐらいの媒体だ。
逆に私がYahoo!にコメントや悩みを書くのであれば「ビジネス的に意味のある時しか書き込んだりはしない」だろう。
この感覚が正しいものと仮説を立てると「Webマーケティング やめとけ」で検索が引っ掛からないのも納得がいくはずだ。
ちなみに、X(旧Twitter)で同様に検索したが、最新のもので2021年でしか引っ掛からなかった。
センス(知能指数)という観点からもこの結果に一致する。
これらの要素を考えるとWebマーケティング職に就きたい人の中に情弱な人がいないとまではいかないものの、総じて少ないといえるのではないだろうか。
リテラシーの上下から挟み込んだ結果、一定以上の優秀さがWebマーケティングには必要であることが分かる。
Webマーケ職の転職難易度が高いのは職業性質
ここまでの話を踏まえて、なぜWebマーケティングは転職難易度が高く、優秀な人しか採用されないのかに言及していこうと思う。
転職の難易度が高いのはWebマーケターの職業性質に由来する。
注目すべきポイントは「優秀な人材」「少人数」「低賃金」の3つのキーワードだ。
ここで、少しWebマーケティングが生まれる背景に立ち返ろう。
Webマーケティングの起こりは、Web広告が一般的になったことから始まり、当時は広告運用者という立ち位置が基本だった。
その後「Webでの集客って効率よくない?」と経営者たちが気付きはじめる。その時に優秀な人材を社内マーケターとして抜擢したのだ。
はじめてのポジションに社内の優秀な人を起用するというのは、かなり合理的な判断で、優秀な人というのは大体どこでも結果を出せることが多い。
この人たちがWebマーケティングの領域で多大な成果を残し始めることになる。
この結果にあぐらをかいた経営者は「マーケティングって少人数でできるじゃん!」と考えたのが採用枠が少ない原因の1つだ。
また、Webマーケティングは数字を追うものの、位置的にはバックオフィスに該当するため、給料を上げるのはリスクがあると判断されやすい。
このような歴史的背景から、Webマーケティング職には「優秀な人材」を「少数」配置し、「低賃金」で働いてくれる方が効率が良いと思われるに至ったのだ。
こうして現在のWebマーケティング職の職業的性質が作られていった。
参考までにマーケティング職の年収について引用したものを貼っておく。
マーケティングの仕事の平均年収は約492万円。日本の平均年収と比較すると高い傾向にあります。
月給で換算すると41万円、初任給は21万円程度が相場のようで、アルバイト・パートや派遣社員では平均時給がそれぞれ1,039円、1,495円となっています。
正社員の給料分布を見てみるとボリュームが多いのは439〜529万円の水準で、平均年収の492万円もこのゾーンに含まれています。
全体の給与幅としては349〜1,066万円と比較的広いため、勤務先や経験・求められるスキルによっても大きな差があると見受けられます。
年収については多くの人が誤解をしているが、通常考えるべきことは年収の平均ではなく、中央値である。
中央値として考えれば、マーケターは350~450万ぐらいが妥当だろう。
給料だけで考えれば、他の職種に行った方が活躍できる人が多いうえに、その中席が少なく競争率が高いのが原因だ。
Webマーケターは「後悔する?」「しんどい?」「胡散臭い?」巷の噂を調査
Webマーケティングがやめとけといわれる背景には、後悔した人やしんどいと感じた人や胡散臭いと感じた人が書いていることが多い。
この巷の噂について調査したので、紹介しておこうと思う。
Webマーケターへの転職は後悔する?
結論からいうと私はWebマーケターの仕事に後悔をしたことはない。
むしろ、楽しいと思っているぐらいだ。そのため、否定的な意見に対してあほらしいとしか感じなかったのが率直な感動だ。
よく挙げられる後悔は以下のようなものだ。
- 仕事が終わらなくて残業が多い
- 思った以上に作業が地味
- 給料がなかなか上がらない
- 常に結果を求められる
- 新しい情報を常に学ばないといけない
正直、どの仕事も同じじゃないか?というのが私の感想だ。
恐らく、Webマーケターの仕事以外でもこれらの内容はついて回るし、上司の愚痴を飲み屋でこぼしているしょうもないサラリーマンと同じではないだろうか?
あとはシンプルに会社選びで失敗しているというのが後悔の根本にあるような気がしている。
Webマーケティングの仕事はしんどい?
結論からいうと、Webマーケティングの仕事をしんどいと感じるかどうかは個人の感性次第だというのが私の意見である。
具体的に挙げられる内容としては以下のようなものが多かった。
- 作業が細かくて地味なものが多い
- クライアントと社内で板挟みになる
- 新しい情報を常に学ばないといけない
- 仕事と給料が見合わない
- 結果がすべての世界である
正直、後悔する内容とあまり変わらないのが実情だ。
WebマーケティングはほぼPC上で完結するので、デスクワークやクライアントワークが苦手な人はほぼしんどいと感じるのではないだろうか?
IT業界は会社によってかなり左右される節があるが、基本的にはWebマーケ職はホワイトカラーな職場であるというのが私の所感だ。
Webマーケティングは胡散臭い?という説
他に見かけたのはWebマーケティングが胡散臭いという話だ。
まあ、実際に施策がハマるかどうかは試してみないと分からない部分があり、ましてや形があるものではないから胡散臭いと思われても仕方ない部分はある。
また、よく自称マーケターの謎のインフルエンサーが下らない情報商材を販売していたりするのもそのように思われる要因の1つだろう。
個人的な感想をいうと、そもそも知識がないから理解が及ばないだけで、バカみたいな情報商材に騙されているだけだとしか感じない。
普通に、本屋で売られている書籍を買えば勉強できると思うし、心配なら自身で試してみれば手っ取り早くその真偽が分かる。
情報弱者が単に下らない噂を流しているに過ぎないというのが恐らく事実だ。
筆者的にはWebマーケティングはおすすめ
ここまで世の中の動向を分析してきたが、私の意見としてはWebマーケティングはおすすめであるというスタンスだ。
理由もくそもなく、私はWebマーケティングが面白いと思っているからおすすめしているだけに過ぎない。
感覚としては、好きなアイドルや好きな音楽をおすすめするのに近い。
だが、自分の部下や同僚として迎えるのであれば、話は一気に変わる。
自分で調べて仮説をいわなかったり、工夫が見えない人、ユーザー主体の推察ではなく、自分主体のゴリ押しの人とは仕事をしたくないのが本音だ。
とくにやっつけ仕事で提出してくるような人は一緒に仕事をしたくはない。
逆にどういう人と仕事をしたいかといえば、1つ1つしっかりと論理立てて内容の意図を説明できる人材だ。
さらにいえば、色々な最新情報やトライ&エラーについてお互いに意見交換ができる人だ。
私もWebマーケティングが楽しいと思っているからこんなところで発信しているし、常に新しい情報を取り入れている。
条件付きではあるが、Webマーケティングは楽しいから一緒に意見交換しようよ!という意味でおすすめをしているのだ。
工夫や仮説、結果の意見交換をする時間というのは、Webマーケティングをやっている中でもとても面白い瞬間だ。
Webマーケティングの転職は第二新卒がチャンス
Webマーケティングをやめておけといわれる理由には、この転職の難易度が深くかかわっていると私の見解で解説してきた。
では逆にどうすれば、この難易度を覆せるのかを見ていこう。
ポテンシャル採用の期限は25歳ぐらいまで
Webマーケティング職は優秀さがキーとなることはもう理解できているだろう。
優秀さを証明するためには、具体的な工夫と実績のことを述べる必要がある。
さらに、この内容は年齢を重ねると共に期待値が上がっていくため、年齢に合った実績を作れている人でなくてはWebマーケティング職に就けないのだ。
この年齢に合った実績というのは、企業にもよるが「25歳」というのが1つのラインになる。これは「社会人経験3年」に該当する。
「3年も社会人経験を積んでいれば、語れる数字的な実績ぐらいあるだろ?」というのが世の中の目線だ。
言い方を変えると、新卒と同じぐらいの甘い採点基準でポテンシャル採用を行ってくれるのが、25歳以下の第二新卒ということになる。
第二新卒の枠であれば、意欲や人柄でなんとかなることが多いが、以降はそれでは通用しなくなっていく。
他の職種でも同様のことがいえるが、Webマーケティング職、引いて言えばIT業界は特に顕著にその様子が現れる。これは私が実際に体感していることなので間違いない。
つまり、本気でWebマーケティング職に就きたいのであれば、「石の上にも三年」なんて悠長なことをしている時間はないに等しいのだ。
ここで動けない人は正直Webマーケティングはやめておけという話になる。
若さは武器になる。武器を使うためには行動が必要だ。
年齢がいくと未経験にチャンスはないのか?
では、年齢が行くと未経験にチャンスはないのか?というと、そういうわけでもない。
先にもいったが、優秀さを証明できれば可能性は充分にあるのだ。
逆になんとなくで毎日を過ごし、ぬくぬくと仕事をしているとこの優秀さの証明はできない。この時点で、もはやWebマーケティング職への転職はかなり厳しくなる。
当たり前だが、マーケティング職は数字を追いかける仕事だ。この数字を作れていない時点で適正はないと思った方がいいだろう。
証明には数字を出すための工夫や思考を的確に伝え、Webマーケティング職についても同様に実現できる「再現性について言及すること」が重要となる。
第二新卒の場合は「採用して必要なポジションに合うように育てれば良い」と思っている。
しかし、年齢がいっている場合の未経験転職は「必要なポジションに現状で大きく手を加えずにマッチするか」が焦点となる。
だから、正当性を過去実績と共に再現性として表現することが必要だ。
Webマーケティング職を目指すのが遅れてしまった場合は「日々の仕事で数字を出すこと」と「個人でWebマーケティングの実績を作る」の2択になる。
一見すると難しそうに思えるが、転職先をクライアントと捉えて、ニーズに対して適切にアプローチするのはまさにマーケティングの手法だ。
Webマーケティング職に就くべき人が就いているのが、ここからも分かるのではないだろうか。
結論:Webマーケティング業界は安易に入れない
さて、ここまでの考察はお楽しみいただけただろうか?
結局、何がいいたかったかというと、Webマーケティング業界は思っているほど簡単には入れないということだ。
Webマーケティング業界へ入るためにはちゃんとした戦略が必要だということだ。
新卒の場合は、未経験からスッと入れる可能性があるが、基本的にはやめとけというより、適性がもろに出てしまう職業だといった方が正しいだろう。
言い方を変えると、他の仕事でも結果を出せる人が、あえて選択してWebマーケティング業界へ行っていると考えるのが自然だ。
だから、「Webマーケティングを教えて下さい」というスタンスならやめておけというより、そもそも入れないというが今回の考察の結果である。
これは私が分析したWebマーケティングの向き不向きとも合致する⇒【マーケ初心者】が理解すべきWebマーケティングの向き不向きを徹底分析
転職の部分でも見ていただいたが、Webマーケティングをやるべき人が転職に成功してWebマーケターとして生き残っているというのが明白になっただろう。
本気でWebマーケターになりたいのであれば「行動し、分析し、実証せよ」に尽きるというわけだ。
スタートは仮説と行動からだ。そのうえで、あなたにできることを最大限やらなければ何も始まらない。